PERFORMERS
雅楽
雅楽は、わが国に古くから伝わる「神楽」などの音楽と舞、5世紀から9世紀に主として
中国大陸や朝鮮半島からもたらされた外来の音楽と舞が日本独自に変化し整理された管絃と舞楽、
そして平安時代に外国渡来の楽器を伴奏としてつくられた「催馬楽(さいばら)」「朗詠(ろうえい)」と呼ばれる声楽曲の総称です。
長く宮中を中心に伝承されており、現在も宮内庁式部職楽部によって、宮中の儀式、饗宴、
園遊会などの行事において演奏されています。
(参考: 日本の伝統音楽)
稲葉 明徳 Inaba Akinori
8歳より篳篥を始め、11歳より宮内庁の東儀兼彦に師事。 1979年に日本雅楽会に所属し、80年、東京楽所に抜擢され、多忠麿の下 数多くの雅楽公演に参加。 国立劇場を中心に国内外での演奏やCD制作、数多くの現代音楽公演等に参加する。
中村 香奈子 Nakamura Kanako
横笛、雅楽、正倉院復元楽器の演奏家として国内外の様々な場にて活動中。 雅楽全般を芝祐靖氏に、古代歌謡・右舞を豊英秋氏に師事。東京芸術大学雅楽専攻卒業。 「香風舎雅楽之会」主宰。「花舞鳥歌風遊月響雅楽団」「雅楽三昧中村さんち」共同主宰。 「Music For 陰陽師/伶楽舎」等CD多数参加、東宝映画「陰陽師Ⅱ」横笛演奏参加。 https://kofusha.amebaownd.com/
中村 華子 Nakamura Hanako
国立音楽大学音楽学学科卒業。笙を宮田まゆみ、多忠輝、楽琵琶を中村かほる、雅楽合奏を芝祐靖の各氏に師事。 2006年度文化庁新進芸術家国内研修生。雅楽団体「伶楽舎」メンバーとして国立劇場公演や小中学校公演、 海外公演などに参加する他、笙だけのトリオ「Shogirls」などのユニットを結成し、雅楽の魅力を伝える活動を行っている。 https://b-sheet.jp/
中村 仁美 Nakamura Hitomi
東京芸術大学在学中より雅楽全般を芝祐靖氏、篳篥を大窪永夫氏らに学ぶ。 古典も現代曲も演奏し、様々なジャンルの演奏家と共演し、ニューヨーク、パリなど海外での演奏も多い。 委嘱初演した篳篥ソロ曲・アンサンブル曲をCD「ひちりき萬華鏡」「胡笳の声」(ALM)に収録。 2010年松尾芸能賞新人賞を受賞。雅楽演奏団体「伶楽舎」メンバー。国立音楽大学非常勤講師。 https://hitomi3.jp
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義太夫節
17世紀後半に大坂で竹本義太夫が語り始めた浄瑠璃(ドラマのストーリーやせりふを三味線の伴奏で語る音楽)。
2003年に世界文化遺産に登録された「人形浄瑠璃文楽」の音楽です。
声を担当する「大夫」(たゆう)と、三味線弾きが対になってドラマを語りあげます。
あらゆる三味線の中でも最も棹が太く(太棹)、重い胴、厚みのある撥に特色があり、ダイナミックな迫力のある響きが聴く人の心を打ちます。
歌舞伎化された演目のなかで演じられる場合は「竹本」といい、演奏だけを行うことを「素浄瑠璃」(すじょうるり)といいます。
(参考: 日本の伝統芸能)
太夫
竹本 友廣 Takemoto Tomohiro
1990年から義太夫節・三味線の人間国宝鶴澤友路師に師事し、修行に励む。1994年、95年、日本素義大会において連続優勝し、大関賞を受賞。2005年には淡路素義審査会において東大関賞を受賞し、第二十八代横綱に推挙される。2007年国民文化祭徳島大会において、瀬戸内寂聴の新作浄瑠璃の節付け、及び太夫を担当。徳島素義会会長。
竹本 友和嘉 Takemoto Tomowaka
1975年初舞台。1996年鶴澤友路師(人間国宝)に入門し、翌年より竹本友和嘉を名乗る。 東京国立劇場や東京・国立演芸場での公演に出演するほか、数多くの海外公演にも参加。 また小中学校対象の「義太夫節のワークショップ」をはじめ、阿波十郎兵衛屋敷での義太夫教室や阿波路会を開催している。 2002年に人形浄瑠璃因協会奨励賞、2009年には人形浄瑠璃因協会女子部門奨励賞、2017年にとくしま芸術文化奨励賞を受賞。重要無形文化財(総合認定)保持者。
三味線
鶴澤 友輔 Tsuruzawa Tomosuke
人間国宝鶴澤友路師匠より拝命。国民文化祭・とくしま2007で瀬戸内寂聴原作の新作人形浄瑠璃「義経街道娘恋鏡」「モラエス恋遍路」の作曲・演奏を、2012年の全国初2度目の国民文化祭では「阿波の心」の作曲と弾き語りを担当。県外、海外公演にも参加するなど精力的に活動し、2001年に徳島県文化協会の芸術文化奨励賞、2006年には徳島県から阿波文化創造賞を受賞。
鶴澤 友勇 Tsuruzawa Tomoyu
1978年に鶴澤友路師(人間国宝)に入門し、1985年に淡路人形座に入座。同年、鶴澤友勇を名乗る。数多くの海外公演にも参加。また国立劇場、京都造形芸術大学「春秋座」、義太夫保存会が主催する女流義太夫演奏会などへの出演、阿波路会の開催、小中学校対象の「義太夫節三味線のワークショップ」や、南あわじ市立三原中学校郷土芸能部の太夫、三味線の指導など幅広く活躍している。2000年には人形浄瑠璃因協会奨励賞、2013年には第33回伝統文化ポーラ賞を受賞。重要無形文化財(総合認定)保持者。
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胡弓
日本の伝統楽器では唯一の、弓で弦をこすって演奏する楽器です。
江戸時代には箏(こと)、三味線とともに三曲合奏(さんきょくがっそう)という形式で盛んに演奏されました
(明治以降の三曲合奏では、胡弓に代えて尺八が多く使われるようになりました)。
また歌舞伎でも、独特で哀切な響きを効果的に使用しています。
(参考: 文化デジタルライブラリー)
木場 大輔 Kiba Daisuke
淡路島出身。古典胡弓を学ぶ一方で文楽、風の盆、尾張万歳など日本各地に伝わる胡弓の奏法を研究。演奏法や低音域を拡張した四絃胡弓の開発、作曲など、胡弓の伝統に新たな光を当てている。 胡弓と箏やピアノとのユニット活動の他、胡弓と世界の擦弦楽器による「異文化弦楽団」を主宰するなど、幅広く活動している。NHKワールド「Blends」出演。
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薩摩琵琶
室町時代の末に、薩摩地方(現在の鹿児島県)で生まれた琵琶の音楽。
先端の大きく開いた撥で叩きつけるように弾奏するスタイルが印象的で、豪壮・男性的な響きの語り物音楽として知られます。
武士道精神や教訓譚的な硬質な内容のものが多く、長大なドラマを物語る声を琵琶が効果的に彩ります。
今日では、現代的な創作の世界で個性を発揮する場面も増えています。
(参考: 日本の伝統音楽)
友吉 鶴心 Tomoyoshi Kakushin
1965年浅草生れ。両祖父の偉業である薩摩琵琶の発展を志し、鶴田錦史に師事。祖父の名跡を世襲。 文部大臣奨励賞・NHK会長賞等受賞。国立劇場主催公演を始め国内外で活躍中。 NHK大河ドラマ『西郷どん』を始め数多くの大河ドラマやスペシャルドラマの全芸能の考証、指導等を担当。 https://www.biwagaku.com/
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尺八
現在一般に用いられている尺八は「普化尺八」といい、1尺8寸(約54センチ)を基準に長短さまざまなものがあります。
江戸時代には普化宗の僧侶(虚無僧【こむそう】)が専業としました。天蓋をかぶり尺八を手に托鉢する姿は、江戸風俗の中で異彩を放っています。
瞑想的・内省的な音楽に特色があり、2大流派として、江戸時代中期に江戸で始まった琴古流と、明治期に大阪で創始された都山流があります。
尺八のみで演奏するレパートリー(「本曲」)のほか、三弦や箏との三曲合奏も好まれ、民謡から現代的な創作活動に至るまで幅広く活用されています。
(参考: 日本の伝統芸能)
藤原 道山 Fujiwara Dozan
東京藝術大学卒業、同大学院修了。在学中、皇居内桃華楽堂にて御前演奏会に出演。安宅賞、江戸川区文化功績賞、松尾芸能賞新人賞、「季(TOKI)-冬-」で平成30年度文化庁芸術祭優秀賞、令和2年度(第71回)芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。伝統音楽の演奏活動及び研究を行うと共に、マリンバ奏者SINSKEとのデュオ、妹尾武(ピアノ)、古川展生(チェロ)との「KOBUDO-古武道-」、尺八アンサンブル「風雅竹韻」などのユニット活動、舞台音楽、音楽監修、NHK「にほんごであそぼ」にレギュラー出演など多岐な活動を展開中。 https://dozan.jp/
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太神楽
古くから神社を祭る式楽、舞楽(ぶがく)より生じ、伊勢、尾張(熱田)、水戸などが代表的発祥地と伝えられています。
江戸時代に、太神楽師達は各大名に付いて地方へ広がり、獅子舞で氏子の家々を御祓(おはらい)する風習が生まれました。神への奉納、氏子への祈祷がルーツですが、後に寄席(よせ)で演じられる大衆芸能の仲間入りをして継承されるようになり、現在は、獅子舞・大黒舞、曲芸、話芸、お囃子などの芸を総称して太神楽といいます。
(参考: 日本の伝統芸能)
鏡味 味千代 Kagami Michiyo
国際基督教大学卒業後、7年の広告代理店勤務を経て、2007年に国立劇場太神楽研修生となる。 研修卒業後は鏡味勇二郎に弟子入りし、2011年に寄席デビュー。 寄席や学校公演、お祝い事での余興のほか、語学力をいかして英語での太神楽上演や海外公演など活動の幅を広げている。
丸一小助・小時 Maruichi Kosuke & Kotoki
春本小助と鏡味小時によるコンビ太神楽師。日本の伝統芸「太神楽」を継承するため鏡味勇二郎に入門。 国立太神楽研修を修了の後、2015年コンビ結成。都内の寄席を中心に曲芸・獅子舞にて活躍中。 落語芸術協会、太神楽曲芸協会所属。
津軽三味線
もともとは青森県津軽地方の民謡の伴奏として活躍していた三味線が、次第に即興演奏を加えて独立し、
1960年代頃に「津軽三味線」と呼ばれるようになったものです。
かつては盲人の音楽家が家々をまわって演奏する習慣もありましたが、
現在は器楽的な独奏曲としてステージで演奏され、若い演奏者も次々と生まれています。
独奏が盛んになるにつれて大きな音の出る太棹を使用するようになり、バチでたたきつけるような独特の演奏法も一般化しました。
(参考: 伝統音楽デジタルライブラリー)
浅野 祥 Asano Sho
1990年宮城県出身、慶應義塾大学卒業。14歳で津軽三味線全国大会で最年少優勝、その後3連覇(殿堂入り)。 民謡や古典の伝承を目指すとともに、国内外で様々なアーティストとのコラボも。 巧みな技術と持ち前の愛嬌で、三味線音楽の魅力を伝える力量は群を抜いている。 東日本大震災後には、瓦礫から楽器を創る「ゼロ・ワン・プロジェクト」を推進。 http://sho-asano.com/
吉田 健一 Yoshida Kenichi
1999年のデビュー以来、数多くの吉田兄弟楽曲やコラボレーション曲を手掛け、今年、吉田兄弟としてデビュー20周年を迎える。 国内外のコンサート活動のみならず、若手トップクラスの奏者が集結した津軽三味線集団 疾風のプロデュースや、 2015年度文化庁文化交流使としてヨーロッパ各国でレクチャー&デモンストレーションを行うなど、 活動の幅を広げ、ワールドワイドに活躍出来るアーティストとして期待されている。 https://yoshida-brothers.jp
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長唄
歌舞伎を彩る音楽として、歌舞伎とともに発達してきた三味線音楽。
大きな劇場の隅から隅まで音を響かせるために、三味線は細棹を用い、軽やかで、よく響く音色を追求してきました。
複数の三味線と唄に、笛・大小鼓・太鼓その他の囃子の鳴物(なりもの)が加わって、にぎやかに舞台を演出します。
幕末以降は、歌舞伎舞台を離れた素の演奏を鑑賞する作品(お座敷長唄)も数多く誕生し、
三味線音楽の中でも最も愛好者が多いジャンルとなっています。
(参考: 日本の伝統音楽)
三味線
三味線は、歌などの伴奏楽器として江戸時代に完成されました。
16世紀ごろ、中国から日本に伝わった三弦が元になっているといわれています。太さの異なる3本の弦を、ほとんどの場合、ばちで鳴らします。
日本の伝統的な音楽には、声をつかった「声楽」が多彩にありますが、そのほとんどが三味線を伴奏に用います。義太夫節浄瑠璃に用いられる太棹、地歌、常磐津、清元節などの中棹、長唄、河東節に用いられる細棹と、大きく分類するのが一般的ですが、棹の太さは厳密に決まっているわけではありません。
(参考: 日本の伝統芸能)
杵屋 勝司郎 Kineya Katsujiro
東京藝術大学邦楽科卒業 。2011年と翌年、津軽三味線全国大会のジュニア級、中・高校生部門にて優勝。 2017 WARLD BASEBALL CRASSIC 開会式にて演奏。長唄三味線の研鑽を積み、2019年に杵屋勝司郎の名を許される。 TVアニメ「ONE PIECE」ワノ国編では三味線音楽担当として録音に参加。 長唄界の将来を担う青年楽団「清響会」会員。東音会賞、三菱地所賞を受賞。
杵屋 勝十朗 Kineya Katsujuro
1978年千葉県出身。東京藝術大学卒業。 艶のある音色と巧みな技術を持ち、歌舞伎公演、日本舞踊公演、演奏会など幅広く活躍。 津軽三味線でも受賞歴のある腕前。
杵屋 五三吉雄 Kineya Gosakichio
1979年東京都出身。父は民謡柏木流家元柏木実。8歳より長唄三味線を習い芸歴31年! 確固たる技術を備えた実直で古風な芸風で、歌舞伎座公演のほか、舞踊公演、テレビ等多方面で活躍。
杵屋 裕太郎 Kineya Hirotarou
東京都出身。長唄を杵屋裕光、杵屋勝松、杵屋利光に師事。 鳴物を堅田喜三郎、舞踊を父 藤間登寿三、母 藤間真起子に師事。 現在は歌舞伎公演の演奏を中心に活動し、様々なイベントでの演奏活動も行っている。
稀音家 六四郎 Kineya Rokushiro
1986年生まれ。幼少期から三味線を始め、16歳で稀音家祐介に師事。 17歳で三味線方、稀音家一郎としてデビュー。歌舞伎、演奏会、TVなどに出演。 昨年父の後を継ぎ六代目稀音家六四郎となる。研精会代表。
東音 南谷舞 Touon Minamidani Mai
愛知県岡崎市出身。3歳より日本舞踊、10歳より長唄三味線をはじめる。 東京藝術大学在学中に「浄観賞」「安宅賞」受賞。 現在は後進の育成、各会の国内外での演奏活動を勢力的に行い、作曲活動にも力を注いでいる。
邦楽囃子
歌舞伎や文楽、日本舞踊、箏や長唄の演奏をにぎやかにもりあげる音楽。
笛や太鼓、鼓、銅鑼、鉦などの打楽器を使用し、歌舞伎と文楽では、いろいろな気分や、
身のまわりの音、自然の様子なども楽器で表します。
邦楽囃子には、祭囃子や能の囃子と同様の曲が存在します。
(参考: アジアの楽器図鑑)
堅田 新十郎 Katada Shinjuro
1967年東京生まれ。人間国宝 堅田喜三久の次男。1990年より演奏活動を開始し、1998年四代目堅田新十郎を襲名。 邦楽囃子方として、舞踊や歌舞伎公演、テレビ、ラジオ出演、録音や海外での演奏活動を行っている。 桐朋学園芸術短期大学講師、横浜朝日カルチャー講師。
澄川 武史 Sumikawa Takeshi
島根県益田市出身、郷土芸能「石見神楽」をルーツに持つ。 邦楽演奏会のほか、落語会、NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」、京都上賀茂神社にて上演の宮本亜門演出奉納劇「降臨」に出演。 映画「若おかみは小学生!」劇中音楽の演奏など、活動は多岐にわたる。
住田 福十郎 Sumida Fukujuro
1992年生まれ。幼少の頃より父 住田長十郎師に邦楽囃子の手ほどきをうけ、 現在、各地の邦楽演奏会、舞踊会等に出演し演奏活動をしている。 また、片山福十郎の名で声優としても活動し活躍の場を広げている。
田中 傳一郎 Tanaka Denichiro
囃子を故四世望月朴清師(人間国宝)に師事。東京藝術大学音楽学部邦楽科卒業後は、 望月太三郎の名前を許され、師とともに囃子方として歌舞伎公演、舞踊公演、演奏会等に多数出演。 大学在学中より、ポップス、クラシック等のレコーディング、ライブなど古典音楽以外にも活動の場を広げる。 国内はもちろん、フランス、モナコなど海外の歌舞伎公演にも参加。2015年には、自身の祖父の名跡である田中傳一郎を襲名し、 歌舞伎公演を中心に活動している。
藤舎 推峰 Tosha Suiho
藤舎流分家笛家元の祖父、藤舎秀蓬、伯父の藤舎名生、父の中川善雄に師事し、2004年「推峰」を襲名。 東京藝術大学・大学院在学中に浄観賞、同声会新人賞、アカンサス賞を受賞。 国立劇場主催公演やNHK「にっぽんの芸能」など、演奏会、放送に多数出演し、海外公演にも参加。 古典芸能の活動の他、ポップスアーティストの公演、レコーディング等にも参加。令和2-3年度文化庁文化交流使。
福原 百貴 Fukuhara Hyakutaka
東京芸術大学音楽学部邦楽科を卒業。長唄邦楽囃子笛方として、邦楽演奏会、テレビ、ラジオ、 Ustream等で演奏する他、RockBand【AKARA】にてヨーロッパでのライブを行う。 LUNA SEA30th anniversaryでは真矢氏とドラムセッションで共演。 古典囃子演奏集団若獅子会にて日本伝統文化振興財団 中島勝祐創作賞・日本文化藝術財団 創造する伝統賞を受賞。
藤田 和也 Fujita Kazuya
1989年生まれ。11歳より祭囃子、16歳より江戸祭囃子、歌舞伎囃子をはじめる。 歌舞伎・日本舞踊の演奏の他、獅子舞や祭礼での祭囃子などに出演。 日本舞踊・三味線音楽・邦楽囃子を広める為に[わざをぎ]という伝統芸能一座で小学校訪問や自主公演など多くの公演を行う。
望月 左太助 Mochizuki Satasuke
幼少期より和太鼓をはじめ、2019年、東京藝術大学邦楽科邦楽囃子専攻卒業。 在学中、稀音家浄観賞、安宅賞、アカンサス音楽賞を受賞。 「平成中村座スペイン公演」「野村萬斎主演 現代能安倍晴明」はじめ国内外の公演で囃子方として活動する一方、 NHK大河ドラマ「直虎」やピタゴラスイッチにも鳴物で出演。
望月 大貴 Mochizuki Daiki
1999年生まれ。父は十二代目望月太左衛門。 幼少より能楽太鼓、祭囃子を学び、3歳で「雛鶴三番叟」の太鼓にて初舞台。 2009年に富山県邦楽協会の秋季演奏会に出演。現在、明治大学に在学し、邦楽囃子方として、邦楽演奏会、日本舞踊公演にて演奏を勤める。
望月 晴美 Mochizuki Harumi
6歳にて初舞台。母、祖母ともに望月流女性囃子方、父は義太夫節の太夫。 2007年度文化庁芸術祭レコード部門参加作品CD「囃子の音魂」をリリース。 「第三回望月晴美囃子演奏会」にて2009年度文化庁芸術祭音楽部門新人賞受賞。青山学院大学社会情報学部WSD23期修了。
望月 秀幸 Mochizuki Hideyuki
1983年東京都生まれ。幼少より囃子を学び、芸歴30年!中村座などの歌舞伎公演、舞踊公演など出演多数。 近年は邦楽と洋楽の共存を目指した「お囃子プロジェクト」もプロデュース。
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日本舞踊
日本舞踊は歌舞伎舞踊の技法を基本とした舞踊です。男性だけの歌舞伎から派生し、女性による舞踊が加わったことが大きな特色です。お稽古事としても普及し、日本の伝統文化を支えてきました。踊りと舞としぐさ、これらの三つの要素を持つのが日本舞踊です。踊りは拍子にのるリズム的な要素が強く、舞はやわらかく、表現を内にこめることが基本となっています。近代に入り日本舞踊は歌舞伎から独立し、プロの日本舞踊家が多数生まれて活躍。多くの人を魅了し、伝統芸能の一大潮流を築きました。時を経て道を究め、芸術の域まで洗練された伝統芸能の真髄とも言えるでしょう。
(参考: 日本舞踊協会ウェブサイト)
花柳 源九郎 Hanayagi Genkuro
1981年奈良県出身。2003年東京藝術大学卒業。 華やかで力強い芸風が持ち味で、観客を惹きつけて離さない、将来を嘱望される実力派。 2007年文部科学大臣奨励賞、2013年舞踊批評家協会新人賞受賞。
藤間直三 Fujima Naozo
1992年東京生まれ。藤間流師範。6歳より日本舞踊を習い、東京藝術大学邦楽科日本舞踊専攻卒業。 2012年東京新聞全国舞踊コンクール邦舞第1部1位、2015年文部科学大臣賞受賞。新春舞踊大会 大会賞会長賞など受賞。 日本舞踊協会主催公演をはじめ、多数の舞台に出演。振付、演出も行う。
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能楽
「能」「狂言」は、室町時代からおよそ650年以上、途絶えることなく演じられてきた、日本を代表する舞台芸術で、様々な舞台芸術に影響を与えてきたとされています。「能」「狂言」を合わせて「能楽」と呼んでいます。現代ではユネスコの無形文化遺産に登録されています。能は謡(歌・セリフ)と囃子(楽器)に合せて演じられる歌舞劇で、多くの曲で演者が能面という仮面をつけているのが特徴です。登場人物は人間だけでなく神や鬼、妖怪や幽霊などこの世のものではないものも登場し、また、演者は様式化された簡素な動きで感情を表し、物語が進みます。狂言は、中世の庶民の日常生活を明るく描いた、セリフが中心の喜劇です。能と異なり、ほとんどは面をつけずに演じられ、笑いを通して人間の普遍的なおかしさを描きだします。
(参考: 能楽協会ウェブサイト)
佐々木 多門 Sasaki Tamon
中尊寺御神事能のシテ方を勤める円乗院桜本坊を出身とする父の代から喜多流職分の能楽師となる。 東京の喜多能楽堂での活動とともに、中尊寺薪能・仙台青葉能・白石市碧水園能等、東北の能楽振興に重きを置きながら、国内外の公演に参加。 学童への啓蒙授業、普及のための講座も各地で実施。ゆかりの中尊寺白山神社能舞台にて「猩々乱」「道成寺」「翁」等の大曲を披演。
野村 万禄 Nomura Manroku
和泉流狂言方。1966年生まれ、伯父の野村萬(人間国宝)に師事。2000年、二世野村万禄を襲名する。 萬狂言九州支部代表。九州を拠点に数多くの舞台に出演する傍ら、学校教育と連携した狂言の指導や、 稽古場解説など、普及と発展に努めている。2010年福岡県文化賞奨励部門受賞。筑紫女学園大学非常勤講師。 福岡教育大学非常勤講師。大分大学非常勤講師。重要無形文化財総合指定。
山井 綱雄 Yamai Tsunao
金春(こんぱる)流能楽師。「能楽は世界最高の芸術である」との信念の下、能楽普及と「日本の心」の啓蒙に奔走している。 初心者の為の能ワークショップ、学校公演などを多数開催。重要無形文化財(総合指定)保持者。 公益社団法人「能楽協会」理事、2014年度文化庁文化交流使、NHK文化センター青山本校講師、 JR東日本「大人の休日倶楽部」講師、海外公演や他ジャンル芸術家との共演・創作作品多数。能楽の新たな可能性にも挑む。
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落語
日本の話芸の代表格。一人の演者(落語家)が、着物を着て座布団に座り、主に登場人物の会話のやりとりを中心に面白おかしく演じます。
話の終わりに「さげ」「落ち」があるので、「落とし咄」(おとしばなし)と言われていました。
「落語」という呼称が一般的になったのは明治時代に入ってからです。
(参考: 日本の伝統芸能)
金原亭 馬玉 Kingentei Bagyoku
1979年生まれ 神奈川県伊勢原市出身。 2000年に十一代目金原亭馬生に入門。2015年に真打ちに昇進して二代目金原亭馬玉を襲名する。 都内の寄席を中心にホール落語会や全国各地の地域寄席、学校寄席などで落語の魅力を伝える。 江戸時代から続く噺家芝居「鹿芝居」のメンバーであり、太神楽に伝わる茶番劇、日本舞踊などの芸にも精進している。 2016年から神奈中バス「伊勢原駅北口 大山ケーブル行(直行便・臨時便)」の車内特別アナウンスを担当。
ギター
定塚 洋平 Jozuka Yohei
音楽専門学校卒業後、ギタリスト古賀和憲氏に師事。 ギタリストとして、メジャー・インディーズ問わず様々なシンガー・アーティストのLIVEサポートやレコーディング参加を中心に、 「Love music」「プレミアMelodix!」等のTV出演、ミュージカル「信長の野望」、「風雲新撰組」等の劇伴でも活動中。 作曲やアレンジ等も行っている。
俳優
尾上 右近 Onoe Ukon
清元宗家七代目 清元延寿太夫の次男、曾祖父は六代目尾上菊五郎。7歳で歌舞伎座『舞鶴雪月花』の松虫で初舞台。 12歳で新橋演舞場「人情噺文七元結」の長兵衛娘お久役ほかで、二代目尾上右近を襲名。 2018年1月清元栄寿太夫を襲名。同年よりNHKラジオ「KABUKI TUNE」パーソナリティとして歌舞伎をはじめ伝統芸能の魅力を発信。
斉藤 祐一 Saito Yuichi
千葉県出身、2001年に文学座研究所入所し、2006年より文学座座員。 舞台のほか、テレビ「相棒」「遺留捜査」「臨場」などやCMに出演。 スタジオジブリ「コクリコ坂から」「風立ちぬ」の吹き替えにも参加し、幅広く活動。
助川 嘉隆 Sukegawa Yoshitaka
北海道出身、桐朋学園大学短期大学部卒業後、1997年に文学座研究所に入所。 2002年より文学座座員として舞台俳優として活動するほか、テレビや映画「アルキメデスの大戦」、 「よこがお」などにも出演。NHK朝ドラ「なつぞら」では、北海道の方言指導を行う。
高泉 淳子 Takaizumi Atsuko
早稲田大学演劇研究会で演劇を始める。卒業後1983年に劇団「遊◉機械/全自動シアター」を結成。 少年少女から老人まで様々な人物を演じ人気を得る。 2004年村上春樹の短編を舞台化した『エレファント・バニッシュ』のニューヨーク、パリ、ロンドン公演で世界的評価を得る。 舞台の本も手がけ、演劇の中にジャズを取り入れた作品『ア・ラ・カルト』は、30年以上続く大ロングランで、 2009年にはスポニチ芸術優秀賞受賞。2013年パルコ40周年三谷幸喜書き下ろし『ホロビッツとの対話』で読売演劇大賞優秀女優賞受賞。 1994年『ラ・ヴィータ』で文化庁芸術祭賞受賞。著書に『昭和演劇大全集』『高泉淳子仕事録』等がある。
麿 赤兒 Maro Akaji
1943年生まれ。奈良県出身。1965年、唐十郎の劇団「状況劇場」に参画。 唐の「特権的肉体論」を具現化する役者として、1960~70年代の演劇界に大きな変革の嵐を起こし、多大な影響を及ぼす。 1966年、役者として活動しながら舞踏の創始者である土方巽に師事。1972年、大駱駝艦を旗揚げし、舞踏に大仕掛けを用いた圧倒的スペクタクル性の強い様式を導入。 “天賦典式(てんぷてんしき)”(この世に生まれ入ったことこそ大いなる才能とする)と名付けたその様式は、国内外で大きな話題となり、 「Butoh」を世界に浸透させる。精力的に新作を発表し続けているほか、舞踏手育成にも力を注ぎ、多彩な舞踏グループ・舞踏手を輩出。 また、映画・TV・舞台等においても独特の存在感を放ち、ジャンルを越境し先駆的な地位を確立している。 複数の舞踊批評家協会賞、2022年文化庁芸術祭大賞受賞をはじめ、数多くの賞を受賞。
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ピアノ
木原 健太郎 Kihara Kentaro
ピアニスト、作曲家。北海道出身。 バークリー音楽大学卒業後、誰もが口ずさめる様なシンプルなメロディを中心にしたピアノソロ活動を展開。 スーザン・オズボーン、押尾コータロー等、アーティストとのコラボ競演、レコーディングを多数行う他、 能とのユニット “縁~enishi~” や、津軽三味線とのユニット “去来~CoRai~” での活動も展開している。 作曲家、音楽監督や編曲家として舞台・TVなど多方面で活躍。 ピアノを中心とした音世界を様々な形で表現し、聴く人のココロに寄り添う音を目指して活動している。 http://kentarokihara.net/
美術
髙橋 匡太 Takahashi Kyota
1970年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院美術研究科彫刻専攻修了。 光や映像によるパブリックプロジェクション、インスタレーション、パフォーマンス公演など幅広く国内外で活動を行っている。 東京駅100周年記念ライトアップ、京都・二条城、十和田市現代美術館など大規模な建築物のライティングプロジェクトは、 ダイナミックで造形的な映像と光の作品を創り出す。多くの人とともに作る「ひかりの実」、 「Glow with City Project」など大規模な参加型アートプロジェクトも数多く手がけている。 www.kyota.jp