RECORD
江戸時代に大流行した大山詣りは、地域や職能の集まりが「講」となり宿坊を訪れ、大山参拝を行う、団体旅行のさきがけでした。宿坊の主は先導師、講の人々の出発時は登拝祈願を行い、お弁当を用意して道案内をし、滞りなく参拝できるよう神社との調整も行います。
令和版大山詣りとして、宿坊を起点に願いごとを書いた納め太刀を持って役者が扮する江戸っ子とガイドとともに往時のお詣りを追体験。正式参拝では、神楽でも珍しい男児による倭舞(やまとまい)が奉納され、下山後は名物の豆腐料理を食べながら、太神楽と日本舞踊・三味線の精進落としライブを堪能いただきました。
イヤホンでの案内、その所々のプロの案内や説明が良かった。これまで何度か来ていますが、大山を見直しました(観客)
雰囲気や実演、とくに神社での正式参拝の体験がとてもよかった(観客・外国人)
子供達は最初は今までと違う形式に恥ずかしがっていましたが、懸命に稽古してくれました。地域のこれからを担う世代に対しても自信と活力を得るよい機会になりました(神社担当者)
大山阿夫利神社の神楽舞として神前に奉納されるもの。 1873年(明治6年)に奈良の春日大社の富田家から伝授されたもので、倭舞11曲、巫女舞9曲が継承されている。 現在もこれほど多くの神楽舞が伝わっている場所は希少。