NOBODY KNOWSの2021年度の取り組みをまとめた、フォトブックを作成しました。前半は小松の映像制作時に撮影した写真、後半は今年度の開催地5カ所(小松、平泉、徳島、伊勢原、薩摩川内)の事例紹介で構成しています。
※画像はサンプルです。全編はPDFでご覧いただけます。
3地域で地域の歴史文化・芸能にスポットをあてた映像を制作
石川県小松市で撮影した、石と海運の文化をテーマとした特別映像「うつりゆく季(とき)~花鳥風月~」は、自然信仰から生まれた美しい那谷寺(国重要文化財)の境内と、歌舞伎『勧進帳』の舞台となった交通の要所・安宅で、歌舞伎俳優 尾上右近が壮麗な舞を披露。胡弓、笛、囃子の音色と映像の織り成す世界が、古代から連綿と続くこの地の営みを想起させます。(25分/イメージ映像・MV)
岩手県平泉町では、中尊寺の本堂で”源義経”をテーマにしたクロストーク「芸能をたどる源義経―南部神楽・能楽・日本舞踊」を収録。鎌倉幕府成立の立役者となった源義経は、その数奇な運命が能や日本舞踊・歌舞伎の作品の中で演じられてきました。岩手県南部から宮城県北部にかけて、多くの団体が活動する「南部神楽」でも義経物は人気演目となっています。それぞれの芸能で、源義経はいったいどのように描かれているのでしょうか?(1時間26分/トーク&実演)
徳島県では、阿波の人形文化に欠かせない人物を主役にした映画「人形師天狗久~阿波木偶箱まわし、面劇、阿波人形浄瑠璃~」を制作。天狗久の工房を再現した天狗久資料館(徳島市)、人形浄瑠璃『傾城阿波の鳴門』に縁のある屋敷・阿波十郎兵衛屋敷(徳島市)、藍屋敷・武知家住宅(石井町・国重要文化財)を舞台に、藍が育んだ芸能とそれを支えた人形師天狗久の魂を伝えます。(41分/ストーリー仕立て&実演)
2地域でリアルイベントを開催
神奈川県伊勢原市では、古くからの信仰の地、大山で祭礼とともに育まれ、江戸時代に流行した「大山詣り」を体験するツアーを日本人向け、外国人向け(英語通訳付)に実施。映像では、大山詣りの様子と、地域の子供達に伝承されている芸能とそれをめぐる想いについてのコメントがご覧いただけます。(3分/イメージ映像&インタビュー)
鹿児島県薩摩川内市では、薩摩の武士が生きた町・入来麓で薩摩琵琶と地域芸能を継承する公演とバスツアーを実施。かつて薩摩琵琶の名器が数多くつくられていた入来、地域の子供達が3ヶ月のお稽古を経て、プロとの共演を果たす様子をドキュメンタリー映像に収めました。(18分/ドキュメンタリー映像)