徳島市内の阿波十郎兵衛屋敷と天狗久資料館で、生涯数多くの美しい人形をつくり、名人と呼ばれた人形師・天狗久(てんぐひさ)にスポットをあてた特別映像を撮影しました。天狗久を演じるのは、俳優の麿赤兒さん。
江戸時代より徳島で盛んになった人形芝居の「人形浄瑠璃」と「箱まわし」の頭(かしら)、そして石井町出身の花之家花奴(はなのや はなやっこ)が確立した「面劇」の面を試行錯誤して製作した天狗久。特別映像では、それぞれの芸能の紹介も交えながら、人形づくりと向きあう天狗久の晩年の姿を描きます。
人形ではなく人が面を使って演じる「面劇」は、花之家花奴の一代限りとなった幻の芸能でしたが、この度『奥州安達ヶ原』の一部を復活上演しました。完成映像は、YouTube での公開を予定しています(公開時期は改めて本サイトにてお知らせします)。
【出演】
天狗久・語り:麿赤兒(俳優) 面劇:藤間直三(日本舞踊家)
太夫:竹本友和嘉、竹本友廣 三味線:鶴澤友勇、鶴澤友輔
勝浦座、阿波木偶箱まわし保存会
【メディア掲載情報】
徳島新聞 10/7 阿波人形浄瑠璃や天狗久 芸団協、動画公開へ 徳島市で撮影