今回、初めて生で長唄を聞いたり、講談を見て、日本の伝統文化の凄さを感じた。素晴らしい時間だった。しかし、小浜公演の多くは年配の人で、十代は全く見かけなかった。やはり、まだまだ認知が低いことや、興味感心がないことが分かった。だからこそ、私は、この新聞を伝じてたくさんの人が少しでも気になってくれると嬉しい。私は、地元にある伝統芸能について、改めてよく調べてみようと思う。(清水良香)

公演の最後には、長唄、舞踊と雲浜大太鼓のコラボレーション。それぞれで見るときとは違い、それぞれの良さが更に引き立つものだった。大きく響く音で、聞いていて胸が踊るようだった。今回の取材で、日本文化の素晴らしさがわかった。しかし、若い世代の関心が薄くなっている今、伝統文化を継承していくための手段を考えていくべきである。(小浜市ジュニアリーダーズクラブ)

小浜公演

若狭地域は、かつて奈良・京都の都と日本海を結ぶ要地であり、往来の名残である多彩な芸能や寺社・仏像の宝庫です。
都人を唸らせた食はもちろん、美しい田園風景も残り、“隠れ家”的豊かさを湛えています。その歴史的背景と魅力が「海と都をつなぐ若狭の往来文化遺産群~御食国若狭と鯖街道~」として日本遺産に認定されています。
旅人セイン・カミュさんと地域の専門家の日本遺産の魅力に迫るトークを交えながら、新進の若手による日本舞踊・長唄、そして講談、今をイキイキと生きる伝統芸能をお届けします。地域芸能からは、迫力満点の「棒振り大太鼓」が登場します!

今回の旅人 / セイン・カミュ

狂言を学んだことがきっかけで、日本の伝統文化への関心が広がりました。どんな日本遺産に出会えるか楽しみです!

PROGRAMプログラム

講談 「若狭歴史講談」

旭道小南陵

鯖街道をテーマに、今回特別に創作した一席。世界初演です!講談ならではの勢いある語りにもご注目。

トーク 「若狭地域の日本遺産 その1」

下仲 隆浩

日本舞踊・長唄「 若狭・春夏秋冬」

日本舞踊 花柳源九郎 長唄 今藤龍之右   杵屋勝英治 三味線 杵屋勝十朗 杵屋寿希  囃子 望月秀幸 望月正浩 望月庸子 望月輝美輔

若狭の春夏秋冬を、それぞれ長唄の曲のモチーフに重ね、表現します。春は月、夏は海、秋は祭り、冬は雪。三味線や囃子の聴かせどころも織り込み、舞踊と長唄が両方楽しめる構成です。

トーク「 若狭地域の日本遺産 その2」

田村 均

地域芸能 「棒振り大太鼓」

雲浜大太鼓保存会

若狭地域には、驚くほど多種多様な芸能が伝えられています。今回はダイナミックな大太鼓に合わせて、アクロバティックに立ち回る棒振り大太鼓が登場。若狭の各地の祭りで奉納され、辻々で棒を打ち合わせて悪霊や疫神を払い鎮める意味があるとされています。

PERFORMERS出演者

旅人(進行)

セイン・カミュ

1970年米国ニューヨーク出身。大学で演劇と芸術論を学んだのち日本に定住、タレント活動を開始。2009年より『現代狂言』(座長・南原清隆 主催・萬狂言)にも挑戦。

トーク

田村均

御食国若狭倶楽部事務局長。老舗の海産物加工業者、(株)田村長の代表取締役でもある。歴史を活かしたまちづくりを推進し、御食国若狭小浜の海の幸や鯖街道の歴史文化のPRに務めている。

トーク

下仲隆浩

小浜市文化課文化遺産政策専門員。日本遺産活用グループリーダーとして地域内外で活躍。プライベートでは山伏として小浜の社寺文化の調査継承に務める。御食国若狭倶楽部会員。

講談

旭堂小南陵

大阪府出身。OL・俳優を経て講談師になった異色の経歴。2015 年 文化庁芸術祭新人賞、2016年八尾市文化新人賞受賞。昨年5代目として名跡「小南陵」を襲名。

日本舞踊

花柳源九郎

1981年奈良県出身。2003年東京藝術大学卒業。観客を魅了する、華やかで力強い芸風が持ち味。2007年文部科学大臣奨励賞、2013年舞踊批評家協会新人賞受賞。

長唄三味線

杵屋勝十朗

1978年千葉県出身。東京藝術大学卒業。艶のある音色と巧みな技術を持ち、歌舞伎公演、日本舞踊公演、演奏会など幅広く活躍。津軽三味線でも受賞歴のある腕前。

囃子

望月秀幸

1983年東京都出身。東京藝術大学卒業。在学中「常英賞」受賞。確かな古典の技術を基礎に、近年は囃子の魅力を伝える「お囃子プロジェクト」もプロデュース。

OVERVIEW開催概要

日時

2017年10月14日(土)

11:30~/14:00~

会場

福井県小浜市 旭座(日本遺産)

 

観覧料

無料

座席

180席(全席自由。客席前方は座布団席、後方は椅子席。)

お問い合わせ

公益社団法人 日本芸能実演家団体協議会[略称:芸団協]

TEL:03-5909-3060 FAX:03-5909-3061

主催

文化庁、公益社団法人日本芸能実演家団体協議会

共催

小浜市

広報協力
協力

特別協力=近畿日本ツーリスト株式会社

協力=雲浜大太鼓保存会、一般社団法人共同通信社、一般社団法人日本演出者協会、一般社団法人長唄協会、公益社団法人日本舞踊協会

後援

福井新聞社

制作

舞台・音響・照明統括=岡本義秀(関西舞台)

台本=高橋恵(虚空旅団)

アートディレクション=庭野広祐(新村デザイン事務所)

Web制作=カワセタケヒロ・川井田麻生(musubime)、真鍋智彦(neold)

写真・映像ディレクション=大見謝将伍

撮影・編集=山田康太、堀切功

チラシ
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